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世界のインターネットは分散化

September 16, 2011, San Diego--テレジオグラフィ(TeleGeography)の「世界インターネット・ジオグラフィ調査」によると、世界のインターネットは米国に集中していた10年前に比べると、分散化が進んでいる。これは、多様化ニーズにともない地域的なネットワークが充実してきたことで、ラテンアメリカを除く全ての地域で、米国への国際的接続容量のシェアが落ちたためだ。
オペレータは、世界のバックボーンへの都市間接続を多様化してルートの選択肢を増やし、冗長性を高めてきた。例えば、ロンドン–ニューヨークルートの大西洋総容量に占めるシェアは、2005年の46%から2011年には30%に減少。ISPが、パリ–ワシントン、フランクフルト–ニューヨークなど、大西洋横断の他のルートの容量を増やし、接続ルートが分散化した。
オペレータは、主要ハブ都市への代替ルートを増やし続けているが、新しいハブ都市の建設も活発になっている。トルコ、UAE、ケニア、ブラジルなどの国々は、それぞれの地理的利点、物理インフラ、成長著しい市場への近さを利用して地域インターネットハブになろうとしている。
変化する世界のインターネットトポロジーは、コンテンツをエンドユーザにより近づけ、究極的には遅延を減らすことにも関係している。テレジオグラフィの調査ディレクタ、Alan Mauldin氏は、「キャリアの中には、コンテンツのキャッシングや現地化に起因するルート効率の改善が地域間のトラフィックを減らし、地域リンクの急増につながっている」と分析している。ヨーロッパルート間のトラフィックの伸びは、2007-2011年の間に、欧米間ルートの成長を上回っている。同様のパタンはアジアにも見られ、アジア域内リンクの成長ペースは、同期間中に太平洋横断リンクの成長を上回った。「地域ハブと域内ルートの強化は、インターネットの進化における確かなトレンドとなっている。分散化によってネットワークパフォーマンスも信頼性も高まる」と同氏はコメントしている。

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