Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

September 14, 2011, New York--ベライゾン(Verizon)は、米国バックボーンネットワークの一部にULH光システムを業界で初めて導入した。
同社は、2011年この次世代技術を10ルート以上に展開することを計画しており、この先端技術によってデータの入り口から目的地までの遅延を著しく減少させ、ファイバあたりの容量を増やすことでコントロールコストを抑制していく。
ベライゾンは、同社が今年初めにヨーロッパで展開したのと同じシエナ(Ciena)の100Gコヒレント光トランスポートソリューションを使用する。
ベライゾンのグローバルネットワーク企画担当VP、Ihab Tarazi氏によると、ベライゾンのネットワークトラフィックが増えているだけでなく、金融取引をしている顧客やヘルスケアデータ交換、エネルギーサービス、エンタテーメントを休みなしに提供している顧客から即時性が求められていると言う。「100Gを導入することでベライゾンは、こうした要求により効率よく応えることができ、パフォーマンスも向上する」。
100Gに移行することでベライゾンは同社既存のファイバインフラの帯域効率を改善できる。現行のファイバシステムをそのまま使用しながらネットワークに新しい装置を導入することで、同社は標準ルートでネットワークトラフィックを10倍まで増やすことができる。
企業はクラウドコンピューティングサービス、セキュリティ、ユニファイドコミュニケーション、コラボレーションアプローチなどの統合サービスを始めており、消費者サイドではビデオストリーミングやオンラインゲーミングなどのアプリケーションの利用が増加している。
Tarazi氏は、「変曲点に達している」と言う。「ネットワーク的にも技術的にもコスト的にも100Gが意味を持つような変曲点に来ている」。
過去数年にわたりベライゾンは100G技術で先行してきた。2007年11月に同社はライブシステムで業界初の100Gトライアルを成功させた。2010年、100G、450G、1Tbpsを同じファイバに共存させてハイビットレート技術フィールドトライアルを業界で初めて行った。
今年初め、ベライゾンは同社ヨーロッパネットワークのパリとフランクフルト間の一部にIPバックボーンとして世界で初めて標準ベース、マルチベンダ100G Ethernetリンクを導入した。
(詳細は、www.verizon.com)