Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

September 12, 2011, ロンドン--ABIリサーチの調査によると、2010年のスマートシティ技術への投資は81億ドルだったが、この数字は2016年までには395億ドルにとどくと予測されている。
スマートシティは、スマートエコノミー、環境、政府、ライフスタイル、交通、社会の6つの面で決まる。現在、世界に102のスマートシティプロジェクトがあり、ヨーロッパが先行していて、38プロジェクト。北米が35、APACが21、中東とアフリカが6、ラテンアメリカは2となっている。
スマートシティプロジェクトを進めている都市の2つの例として、マサチューセッツ州Holyoke、アムステルダムがある。シスコは、2011年2月にHolyokeと提携し、以前の工場地帯を1年以内にスマートで、ネットワーク化された町に変身させると約束した。Holyokeに対するシスコの計画は、技術を駆使して都市サービスを提供し、新しい商機を創出し、教育を改善し、人口維持を支えることが目的。
ABIリサーチのシニアアナリスト、Josh Flood氏は、「スマートシティコンセプトは、世界的に実際に立ち上がろうとしている段階だ。現在、スマートシティ技術に対する最大投資は、スマートグリッドだが、今後5年で、自動車輌IDのようなスマート交通技術、e-IDやIDドキュメントシステムのようなスマート政府システムへの投資が大幅に増加する」と予測している。
アムステルダムのスマート環境プロジェクトは2009年にスタートして、Utility LianderとAmsterdam Innovation Motorとの協働で行われている。計画の目標は、都市の住民、企業、政府とこれまでにない関係を構築し、将来に向けてエネルギー節約を行うこと。この計画の最終目標はアムステルダムのCO2排出を減らし、最終的にはヨーロッパ全体のCO2削減に貢献すること。アムステルダムは、2025年までにカーボン放出を1990年比で40%まで削減することに取り組んでいたが、スマートシティプロジェクトはその目標を10年早く、2015年に達成することを狙っている。