Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

August 17, 2011, London--UKのフェニクスフォトニクス(Phoenix Photonics)は、EU(European Union)共同R&Dプロジェクトに参加し、現在の光ファイバ通信の100倍の容量実現に必要な技術の研究を行う。
フェニクスはプロジェクトのキーコンポーネントにフォーカスしている。通信市場は、シングルモード伝送の物理的限界に達し、やがて行き詰まると見られているため、EUは画期的な新しいプラットフォーム実現を目標にしている。
フェニクスのCEO、Ian Giles氏は「プロジェクトMODE-GAPで提案された新しいファイバは、空間分割多重を可能にするもので、これには多くの新しいコンポーネントが必要とされている。当社の役割は、自社技術をベースにしたこれらの最先端のファイバコンポーネントを提供するという課題に応えることだ」とコメントしている。
MODE-GAPは、EU第7回フレームワークプログラムの資金を得たプロジェクトであり、ヨーロッパが次世代インターネット基盤の開発で先行することを目的としている。世界の最先端コンポーネントメーカー8社が協力することでMODE-GAPは特別なLH伝送ファイバをベースにした伝送技術を開発する。関連技術として新しい希土類添加光増幅器、トランスミッタとレシーバコンポーネント、データ処理技術でブロードバンドネットワークの容量を拡大していく。
フェニクスフォトニクスとともにプロジェクトに参加しているのは、サザンプトン大学光エレクトロニクス研究センタ、ESPCI ParisTech、OFSデンマークAPS、アイントホーベン技術大学COBRA研究所、エブラナフォトニクス、NSN、Cork大学ティンダル国立研究所。