Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

July 1, 2011, Santa Clara--オムニビジョン(Omnivision Technologies, Inc)は、同社と台湾のTSMCとの合弁企業VisEra(VisEra Technologies Company, Ltd)との間で、オムニビジョンがVisEraのウエフアレベルレンズ製造を買収することで合意に達したと発表した。
オムニビジョンは現在、同社のCameraCube技術に関連するウエフアレベルレンズ製造とアセンブリプロセスをVisEraにアウトソースしている。この事業買収金額は4500万ドル。オムニビジョンによると、買収完了は会計年2012年台2四半期の見込み。
オムニビジョンのCEO、Shaw Hong氏は、CameraCube技術を同社が市場でリーダーシップをとれる成長分野と見なしており、今回の買収によって集積化を進めることで競争力のある価格を実現することが狙い。「センサとレンズの製造は歴史的に個別に行われていて、モジュラーアセンブリの段階で組み合わせるものだった。当社のCameraCube技術によってセンサとレンズエレメントを集積ユニットとして設計することが可能になった。これにより、リフロー対応のモノリシックなイメージセンサデバイスが実現する。今回の取引により、当社は製造工程の合理化を進め、サプライチェーンを統合し、製造能力を拡張し、当社のCameraCube製品に対する顧客需要の伸びに応えられるようにコスト削減を行っていく」と同氏はコメントしている。
オムニビジョンは、先進的デジタルイメージングソリューションの主要開発メーカー。同社のCMOSイメージング技術は、自動車、医療イメージングシステム、エンタテーメント機器、セキュリティや監視機器などに使用されている。