Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

June 1, 2011, Upper Lake--エレクトロニキャスト(ElectroniCast Consultants)は、医療およびバイオフォトニクス機器で用いられるLEDsの世界消費額調査結果を発表した。
この市場分析は、光でエネルギーを伝達する(治療/手術)機器、治療のようなアプリケーション(光による材料励起、オペレータへの情報伝達)をカバーしている。
LED市場をサブアプリケーションカテゴリーにセグメント分けすると、センシング/ディテクションおよび分析/モニタリング、フォトセラピー/サニテーション(衛生)/細胞再生/キュアリング、測定機器の光源およびイメージング、手術室/外科/歯科の照明となる。
市場データの色によるセグメント分けは、赤、グリーン、ブルー、白色、マルチカラー/マルチチップ、UVおよびその他となる。
ElectroniCastの調査によると、センシング/ディテクションおよび分析/モニタリング分野が2010年でパッケージドLEDsの世界消費額の43％を占めた。キャピラリ電気泳動(CE)が分析化学分野ではアプリケーションの幅が広い。ElectroniCastの国際ビジネス担当プレジデント、Stephen Montgomery氏は、光源としてLEDsを利用するCEディテクタが大きな注目を集めた理由として、「極めて高い安定性、強度、ローコスト、UVや可視光領域の多様な波長が利用できること」などを挙げている。2017年には、このアプリケーションで使用されるLEDsの相対市場シェアは3倍に増えるとElectroniCastは予測している。
フォトセラピー/サニテーション(衛生)/細胞再生/キュアリング分野のLEDs消費額は、年に49.4％の力強い成長が予測されている(2010-2017)。この分野には、水処理、医療、健康&美容の光学治療(PDT)、キュアリング法(歯科)も含まれる。LED皮膚再生は、LEDs光を相互作用させて、細胞受容体を活性化させ、コラーゲンを作り出したり、増やしたりする治療。「PDTに黄色LEDsを使用する市場が拡大している。黄色LED光は、日焼けの治療など美容整形に利用されており、皮膚の紅化、腫れ、炎症を減らす」とMontgomery氏はコメントしている。
測定光源やイメージング機器に使われるLEDsは、予測期間で年に26.1％で消費額が成長すると予測されている。「一般に、高圧水銀光源、キセノン光源が蛍光顕微鏡に利用されているが、これらに光源は輝度が強すぎ、研究対象となる生体組織に害を及ぼす。それ以外にも難点がある。このため、LEDsの利用が増えていく」と同氏は見ている。
手術室/外科/歯科の照明用のLEDsは、年に76.4％で成長する(2010-2017)と予測されている。