Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

April 20, 2011, Ewing--ユニバーサルディスプレイ(Universal Display Corporation)は、プラスチック基板システムと、剛性および柔軟OLEDディスプレイ、照明パネルを含む薄膜デバイス向けに新しい単層エンカプセル技術を発表した。
新しい薄膜エンカプセル技術の詳細は、ユニバーサルディスプレイのフレキシブルOLEDディスプレイ部長、Dr. Ruiqing Maが論文「フレキシブルOLEDディスプレイと照明アプリケーション向け真空コート材料の技術的差異の分析」で発表した。同社のシングル、ハイブリッド有機-無機層アプローチは、研究パートナー、プリンストン大学と共同で開発したものであり、柔軟/剛性OLEDデバイス向けカプセル材料として実証に成功している。
エンカプセル層は、効果的な透過阻止として、OLEDディスプレイや照明製品の長期パフォーマンスにとって重要になる、湿気、酸素のような環境条件から薄膜デバイスを保護する。環境に優しく、毒性のない潜在的に加工コストが安い材料を使用するので、この保護膜はハイパフォーマンスプラスチック基板システム、PVや電池などの他の薄膜デバイスにも適していると考えられる。
「この薄膜は、これらのデバイスの厳しいパッケージング要求に応えることができる、極めて強力な浸透保護膜となる。OLEDや現在市販されている他の薄膜製品にとってメリットがあることはもちろんだが、このアプローチは、立ち上がり始めた柔軟OLEDディスプレイや照明製品、それらの製造に用いられるプラスチック基板システムの商用化促進にも貢献する」とユニバーサルディスプレイ社長/CEO、Steven V. Abramson氏はコメントしている。
(詳細は、www.universaldisplay.com)