Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

April 4, 2011, Rochester--G-S Plastic Opticsは、カリフォルニア州パロアルトのHPと共同で次世代プロフェッショナルフラットベッドスキャナ製品を開発した。
G-Sは、6年前からHPと共同で最新しい世代のワークグループエンタプライズ書類スキャナに使用するスキャニング光学部品の開発、製造を行ってきた。HPの最先端Scanjet Enterprise 7500は、スキャン解像度600×600dpi。Scanjetは、フル装備のドライバを使用して既存のワークフローにシームレスに組込可能であり、1日に3000ページまでのスキャンが可能。
この光システムの心臓部には、G-Sが開発した射出成形型のスキャニングオプティクスがある。この射出成形光学部品は、アルミをコーティングした球面および非球面オプティクスアレイと開口部からなり、これらすべてがミクロン以内のトレランスで保持されている。この新しいタイプのスキャナは、従来のCISタイプのオプティクスと大きなリダクションオプティクスを用いた高価なシステムとのギャップを橋渡しする。G-Sの光学系は、極めて経済的な方法でスキャナシステムの設置面積を縮小することができ、同時に高い解像度を実現している。同社新事業開発ディレクタ、Will Beich氏は、「要は、これは製品実現のキー部品だ。この新しいスキャナは、射出成形型のポリマスキャナ光学系なくしては実現しない。当社がクライアントのエンジニアリングチームと密接に協力して新製品を世に出そうとしていたのは、われわれの能力を示すこの製品があったからだ。このアレイタイプを製造にするには設計がポイントになる」と話している。G-Sは、30年以上前からポリマオプティクスを製造しており、同社のエンジニアリングチームには射出成形用の特殊設計の経験が蓄積されている。