Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

March 18, 2011, ワシントン--テレジオグラフィ(TeleGeography)のGlobalComms Pay-TV Researchサービスによると、2010年にIPTVサービスをスタートさせた通信事業者は40社を超え、IPTVサービス数が200件を超えた。
世界のIPTV加入者数は2010年に38％増、4500万件に達した。加入者はQ4に9％増加し、それ以前の3四半期の成長率をわずかに上回った。
西欧が最大のIPTV市場である点は変わらず、2010年世界の加入者数の40％を占める。これに続くのがアジアパシフィック地域で、同35％を占めた。しかし、アジアパシフィック地域のIPTV加入者数の伸びは西欧の2倍以上になっており、2011年末には第1位になるものと予測されている。国別では、フランスが1位(世界の総数の23％)、これに中国(16％)、US(16％)、韓国(8％)、日本(4％)と続いている。
一方、固定ブロードバンドインターネット加入者数は2010年に13％増、5億3000万を超え、通信事業者のシェアは82％となっている。
テレジオグラフィのJohn Dinsdale氏はIPTV市場を分析して、「世界の通信事業者はブロードバンドインターネットユーザの10％超にIPTVサービスを売り込むことに成功している。ブロードバンドユーザの90％近くがまだターゲット市場として残っていることになり、IPTV成長の余地は極めて大きい。しかし、ケーブルテレビやサテライトDTHサービスとの競争が激しいので、これまでのところIPTVは世界の有料TV加入者のわずか6％しかとれていない。当社の予測では、有料TV市場におけるIPTVのシェアは成長するものの、次の5年で10％を超えることはないだろう」とコメントしている。