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マルチコア光ファイバで伝送容量109Tbpsの世界記録
March 14, 2011, 東京--情報通信研究機構(NICT)は、株式会社オプトクエスト(オプトクエスト)、住友電気工業株式会社(住友電工)と共同で、新型光ファイバ1本で109Tbpsの信号伝送実験に成功した。
この伝送速度は、これまでの世界記録である69.1Tbpsを大きく超え、1本の光ファイバの物理的限界とされていた100Tbpsをも超える世界最高記録。また、この技術と他の光通信技術の組み合わせで、現在の1000倍以上の伝送容量の確保が期待できる。
今回の実験成功に先駆け、NICTでは平成22年度委託研究事業として「革新的光ファイバ技術の研究開発」を開始し、新型光ファイバ実用化に向け産学官連携の取組みも積極的に推進している。
現在の光通信は、光ファイバ中の1本の光の通路(コア)に、さまざまな光信号を送信している。光信号は直径9μmのコアに閉じ込められて伝送される。コアのエネルギー密度は太陽の表面並みに非常に高く、注入できる信号パワーの限界があり、光信号が歪むことでエラーが生じたり、ファイバが熱破壊を起こしたりする恐れがある。伝送方式の開発により、年ごとに増加を続けていた光ファイバの伝送速度は、2001年を境に増加率が鈍り、100Tbps近辺が限界と考えられていた。
また、現在の光ファイバ開発当時に、1本のファイバに複数コアをもつマルチコアファイバも考えられたが、それぞれのコアから漏れた信号が干渉しあう、ファイバの結合時にコアがずれる等の技術的問題があり、マルチコアファイバの開発は進んでいなかった。
今回NICTは、技術的に非常に難しいと考えられていたマルチコアファイバの問題を解決し、109Tbps、16.8kmの伝送実験を行い、全てのコアにおいて良好な通信品質を確認。NICTは、オプトクエストが開発した「既存の光ファイバ7本を7コアファイバに接続するための7コア同時空間結合装置」と、住友電工が開発した「コアからの信号漏れを大幅に低減した7コアファイバ」を利用し、実験をした。実験は、既存の光ファイバで予測されていた物理限界である100Tbps伝送をマルチコア化で突破し、尚かつ世界記録である109Tbpsを樹立し、マルチコアファイバの有効性を明確に示した。この技術と他の光通信技術の組み合わせで、現在の1000倍以上の通信容量確保が可能になることが期待出来る。
この伝送速度は、これまでの世界記録である69.1Tbpsを大きく超え、1本の光ファイバの物理的限界とされていた100Tbpsをも超える世界最高記録。また、この技術と他の光通信技術の組み合わせで、現在の1000倍以上の伝送容量の確保が期待できる。
今回の実験成功に先駆け、NICTでは平成22年度委託研究事業として「革新的光ファイバ技術の研究開発」を開始し、新型光ファイバ実用化に向け産学官連携の取組みも積極的に推進している。
現在の光通信は、光ファイバ中の1本の光の通路(コア)に、さまざまな光信号を送信している。光信号は直径9μmのコアに閉じ込められて伝送される。コアのエネルギー密度は太陽の表面並みに非常に高く、注入できる信号パワーの限界があり、光信号が歪むことでエラーが生じたり、ファイバが熱破壊を起こしたりする恐れがある。伝送方式の開発により、年ごとに増加を続けていた光ファイバの伝送速度は、2001年を境に増加率が鈍り、100Tbps近辺が限界と考えられていた。
また、現在の光ファイバ開発当時に、1本のファイバに複数コアをもつマルチコアファイバも考えられたが、それぞれのコアから漏れた信号が干渉しあう、ファイバの結合時にコアがずれる等の技術的問題があり、マルチコアファイバの開発は進んでいなかった。
今回NICTは、技術的に非常に難しいと考えられていたマルチコアファイバの問題を解決し、109Tbps、16.8kmの伝送実験を行い、全てのコアにおいて良好な通信品質を確認。NICTは、オプトクエストが開発した「既存の光ファイバ7本を7コアファイバに接続するための7コア同時空間結合装置」と、住友電工が開発した「コアからの信号漏れを大幅に低減した7コアファイバ」を利用し、実験をした。実験は、既存の光ファイバで予測されていた物理限界である100Tbps伝送をマルチコア化で突破し、尚かつ世界記録である109Tbpsを樹立し、マルチコアファイバの有効性を明確に示した。この技術と他の光通信技術の組み合わせで、現在の1000倍以上の通信容量確保が可能になることが期待出来る。