Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

February 15, 2011, ミュンヘン--アドバ(ADVA Optical Networking)は、Tier1ヨーロッパキャリアのメトロネットワークでダイレクトディテクション100Gbpsソリューションのトライアルに成功した。
同ソリューションは、ファイバ特性がよくない実際の条件下でエラーフリー伝送を達成した。このトライアルは、メトロやエンタプライズネットワークにおける低遅延アプリケーション向けの非コヒレント技術の将来性を実証した。
ADVAのCTO、Christoph Glingener氏によると、100Gソリューションの需要は従来のLH市場以外にもある。メトロやデータセンタ接続分野では、ユーザは低遅延、コンパクト、低消費電力で意欲的な価格設定を求めている。「このトライアルは、当社がそうした要求に応えられることを優に示している」と同氏はコメントしている。
このデモンストレーションは、ドイツ研究開発省(BMBF)が一部を融資している100GETメトロプロジェクトへのADVAの取り組みの一環。
100G実証製品は、簡略化した一連の光とエレクトロニクスコンポーネントでできている。低消費電力化するために、送信器、受信器にデジタル信号処理は用いなかった。これにより、低遅延100Gシステムが実現し、一定のネットワークアプリケーションに向けて最適の機能を追究するADVAの取り組みが示された。
「ネットワークオペレータは標準的な100Gソリューションのコストを心配している。ADVAは主流となっているソリューションに対してコストを削減できる代替100Gフォーマットにフォーカスして研究開発を続けている。このトライアルで学んだことは、2011年に発売予定となっている当社の商用製品に生かされる。ハイパフォーマンス、低遅延ネットワークで当社は足場を固めることができると考えている」(Glingener氏)。