Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

February 1, 2011, サンディエゴ--サイマー(Cymer, Inc)は、子会社TCZが、台湾の大手フラットパネルディスプレイ(FPD)メーカーからTCZ-900B結晶化システムの大型受注を獲得した発表した。
Cymerによると、TCZ–900Bシステムは、業界Gen4装置では最高のスループットを実現している。同システムは、モバイル機器やタブレットコンピュータ用に、最先端のLCD、次世代OLEDディスプレイの量産に用いられる。
TCZは、レーザビーム制御を改善することでOLED歩留まりの大幅向上を実証。TCZ–900Bは、OLED製造プロセスのコストと複雑さを大幅に減らせるとされており、今後FPDメーカーのOLED市場参入が増えるとTCZは見ている。
TCZジェネラルマネージャ、David Knowles氏によると、この強化版TCZ–900Bシステムは、コスト削減、歩留まり向上というディスプレイメーカーの要求に応えた装置。「今回の大型受注は、OLEDなどの新しいディスプレイ技術の成長をサポートするという当社の戦略の成功を示すものだ」と同氏はコメントしている。
TCZの特許化されている結晶化技術は、Cymerの光源とオプティクス技術をベースにしている。TCZは、パネルのスループットを大幅に高めながら、多くの異なるサイズのディスプレイをサポートできるので、ディスプレイメーカーへのTCZの装置普及が進むと同社は見ている。