Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

January 27, 2011, サンノゼ--オクラロ(Oclaro, Inc)は、1億個目のVCSELチップを同社スイスのチューリッヒ工場から出荷した。
この大きな節目の達成は、高信頼、厳しいプロセスコントロール、市場の要求に沿ったコスト水準によって可能になった。オクラロは、実績を積んだこの量産技術を、光インタコネクト、光照明、その他のコンシューマアプリケーションなど、他の量産アプリケーションにも展開しようとしている。
VCSELは、厳しいプロセスコントロールと信頼性を満足する半導体レーザであるが、品質とパフォーマンスを制御するために製造工程を通じて何段階ものテストを行う。オクラロのVCSELチームは、要求が厳しい産業分野、コンシューマアプリケーション向けにVCSELを商用化しており、VCSELの設計から製造までのすべての領域で業界最先端の技術を蓄積している。
オクラロの上級副社長/部門マネージャ、Yves Le Maitre氏は、オクラロが高信頼で経済的な量産にスケールできる根拠として、通信分野で確立した同社の技術力を挙げている。オクラロは、その技術を今度は新たな量産市場に展開しようとしている。「世界中のコンシューマ市場で使用される幅広い製品にオクラロのレーザダイオードが入っている」と同氏はコメントしている。
現在、オクラロのVCSELは、コンピュータマウス、モバイル機器用のフィンガーナビゲータエンジンに使用されている。また、VCSELベースの光ケーブルが、コンピューティング機器の既存電気ケーブル技術の代替として台頭し始めている。これは電気のソリューションがスピードと距離でその限界に達しつつあるからだ。それに対して、VCSELベースの光インタコネクトは、電気の代わりに光を使っているので、電気と同様の限界には直面してはない。