Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

January 18, 2011, Bezons--リベール(RIBER)は、数百万ユーロに相当するOLED蒸発源セルを受注した。既存顧客への販売を強化したことから、リベールがOLEDスクリーン製造ソリューションを立ち上げ、同社の事業多角化戦略に成功したことが分かる。
アジアからのこの注文は、スマートフォン画面のOLED構造製造用にデザインされた蒸発源セルの供給が必要。2010年上期の最初の注文に続く直近の発注で、2011年に世界規模で数百セルとなる。このことは、リベールが研究段階から脱して、OLED業界のOEMサプライヤとして事業を確立したことを示している。
OLED技術は、ある分子の有機特性をベースにしたもので、その分子は電流を流すと発光する。OLEDスクリーンは環境にやさしく、LCDスクリーンよりも低消費電力であり、視野角が広く、明るさは遙かに優れており、コントラストも強い。OLED技術は、まず小型のスクリーン(携帯電話、PCなど)向けに開発され、徐々に柔軟な大型スクリーンや照明に拡大しつつある。
この新規の注文はこの急成長市場でのリベールの足場を固めるものであり、OLED向けのリベールの2011年の売上は約250％まで拡大する、と同社は見ている。