Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

December 21, 2010, Scottsdale--ホームビデオ小売り販売が過去5年で急激に落ち込んだ。さらに悪いことには、物理的なディスクの年間の小売り販売が2桁落ち込み、2009年から2014年の間に46億ドル減となる。
　小売りDVD販売の損失に取って代わるのは、デジタル的な有料ビデオのダウンロードとストリーミングセグメント。これらは買取かレンタルかのいずれかであるが、高い成長が見込まれる。In-Statによると、今後5年で年間の市場規模は23億ドルから、63億ドルに飛躍する。
　オンライン提供の需要が増え続けており、激しい競争になっている。テレビ放送から選択的にオンラインで提供する方式が、Hulu PlusやNetflixなどのTVサービスのオンライン視聴契約と直接競合しており、TVエブリウエア(TV Everywhere)サービスの利用にマイナスの影響を与える可能性もある。さらに、競合は、Apple iTunes, Amazon, Vudu, CinemaNowなどの有料オンラインビデオストアとの間でも始まる。
　「ビデオディスクレンタルは、大幅な減少が予想される」と主席アナリスト、Keith Nissen氏は指摘する。「Netflixはすでにオンラインストリーミングに方向転換しており、Red Boxも同様の戦略を検討している。オンライン提供の便利さ、その利用は極めて魅力的だ。オンラインレンタルでは、テレビ番組やVODライブラリからどんな映画でも選べる。究極的には、物理的なディスク店は家庭内の、あるいはダウンロードレンタルビジネスモデルと競合することもありうる。」
主な調査結果
・US テレビダウンロード市場規模は、2010年から2014年の間に3倍以上に拡大する。
・プレミアムチャネル(HBO, Showtimeなど)は、顧客消費でも映画ライセンス権でもオンラインビデオ会員サービスと競合している。
・オンラインビデオ向けの新しい電子販売が今後5年でデジタルエンタテーメント業界を変革する。
・オンラインVOD加入販売は、2014年までには35億ドルに近づく見込みだ。