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通信キャリアの設備投資は2011年には上向く

December 20, 2010, Capmbell--通信業界の市場調査会社Infonetics Researchは、調査レポート「サービスプロバイダのCAPEX、OPEX、ARPU、受信契約者」を発表した。同レポートは、通信キャリアの設備投資、運用コスト、契約者あたりの売上、加入者トレンドをオペレータ、オペレータタイプ、地域、通信装置セグメント毎に分析している。
 「通信の設備投資は今年、2890億ドルとなり、底を脱した。当社のサイクルベースの予測モデル、サービスプロバイダへのインタビューから、2011年に新たな投資サイクルが始まり、数年続く。成長が再び減速する前の2014年には、CAPEXは3210億ドルに達する。全般的に資本集約度は少なくとも2014年までゆっくりと下降を続ける。世界の通信インフラは、基本的には増設され尽くしており、原爆でも落としてその一部が一掃されない限り、資本集約の必要性がないからだ」と同社のモバイル、FMCインフラ担当、Stephane Teral氏はコメントしている。
調査の要点
・2008年のピークから、世界のサービスプロバイダのCAPEXは下降し、2009年には5.3%減となった。下降はその後も続いて、2010年にはさらに3%減となった。
・2010年のCAPEX下落の主因は、2009年にネットワークアップグレードに重点投資をしていた中国のキャリアが3Gサービス展開を完了したことだ。
・Infonetics Researchの予測では、通信キャリアのCAPEXは2011年に1.6%上昇し、新たな投資サイクルのスタートを切る。
・2010年は、サービスプロバイダのCAPEXは全般的に落ち込んだが、通信装置セグメントの中には好調なところもある。ビデオインフラやIPルータ/キャリアEthernetスイッチがこのセグメントに含まれるが、これらのセグメントは2010年上期には世界の市場規模は2桁増となった。
・Infonetics Researchは、2011年〜2014年までの投資の中核分野は、ファイバベースの有線ブロードバンド(FTTx)、2Gモバイルネットワークの容量拡張、2Gから3Gへのネットワーク移行、およびLTEへのマイグレーション(モバイルブロードバンドがこれに続く)と見ている。
・西側と中国のベンダとの熾烈な競争の結果、装置価格が下がったことが、サービスプロバイダのCAPEX予算の上限設定を意欲的にし、少ない予算でより多くの装置を購入させている。

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