Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

December 3, 2010, Paris--Morpho(Safranグループ)とカスケードテクノロジーズ(Cascade Technologies)は、新しいセキュリティソリューションをグラスゴー空港に設置し、フィールドテストを行う。
　歩いて通り抜けるポータルシステムとすることで、イオン化放射線を使用したり、乗客の映像を撮ることなしに、自家製の爆発物や簡易爆発物(IED)をエアサンプルの解析によりリアルタイムに素早く検知できる。
　このソリューションは、2009年初期にモルフォとカスケードテクノロジーズとの間でスタートした提携の初めての成果。すでにこの技術は、産業分野の工程、排出されるガスの検出、計測、モニタリングに導入されており、2005年7月のロンドンテロリスト攻撃の後、UK政府の支援を得て2005年以来IED/爆発物検出用にテストされてきた。このソリューションは、ガス検知では、計測速度、分離の点で比類のない性能を示しており、高い利便性と低い誤認警報が求められる空港セキュリティチェックポイントに適している。
　カスケードテクノロジーズの技術は、同社CTO、Erwan Normand氏がStrathclyde大学で量子カスケードレーザ(QCL)の応用研究の過程で商用化を検討し、UKでは2002年、全世界では2003年にパテントを申請している。