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ダイオードレーザ溶接でソーラヒータのパフォーマンス改善

November 29, 2010, Hannover--非営利Laser Zentrum Hannover(LZH)センタによると、ドイツで開発されている新しいレーザ溶接によって、太陽熱吸収(solarabsorber)システムのエネルギー消費抑制、溶接強度の改善が得られる。
 この新しいプロセスのキーエレメントはダイオードレーザ。従来の固体レーザの代わりに、ダイオードレーザを用いて、銅チューブをアルミの吸収シートに溶接する。LZHは、10月末に開催されたEuroBlech2010でこのプロジェクト初の成功事例を紹介した。
 ソーラアブソーバはエネルギー節約に貢献する。太陽光収集システムの主要素として、ソーラアブソーバは太陽のエネルギーを利用して水を温め、暖房費を節約する。しかし、ソーラアブソーバの製造には多くのエネルギーが消費される。銅チューブをアブソーバシートに溶接するために、ほとんどのメーカーは、ピークエネルギー6kWのパルス固体レーザを2台使用している。これらフラッシュランプ励起レーザは作業効率が低く、レーザ加工では大量のエネルギーを消費し、高価だ。
 LZHの材料と加工部門「金属の接合と切断」グループは、溶接加工に4kWのダイオードレーザを1台しか使用しない。このレーザは、遙かに効率が高いだけでなく、レーザエネルギーの利用でも抜きんでている。銅とアルミは、800〜980nmのダイオードレーザ波長の吸収特性がよいからだ。さらに、溶接スポットを広くすると溶接安定性が高くなるため、溶接スポットサイズも利点になる。過剰な熱負荷は吸収コーティングにダメージを与えるので、熱入力が一定であることは特に重要だ。
 Hannoverianレーザ研究者とドイツのブルンスビックの金属加工会社、Flexxibl GmbHとの共同プロジェクトは、現在最終段階に入っている。EuroBlechで紹介した溶接結果が好評であったことから、両社はソーラアブソーバ溶接用の新しいレーザ加工ヘッドの開発に取りかかっている。2011年春には、この新しいダイオードレーザ溶接ヘッドを業界に紹介する計画になっている。

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