Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

November 15, 2010, シンガポール--ABIリサーチ(ABI Research)の最新ブロードバンド市場調査データによると、2010年Q3、世界の固定ブロードバンド加入者はQ2の4億5650万から、4億6300万に増加した。
　固定ブロードバンドプラットフォームの中で加入者純増数が多いのはファイバセグメント。2010年第3四半期でファイバブロードバンド加入者純増数は270万だった。ファイバブロードバンド全体では、APAC地域が世界の80％以上を占めており、北米がそれに続いている。
　ファイバブロードバンドは、スウェーデン、イタリア、ノルウエイなどの国を除き、西欧ではアジアや北米に遅れをとっている。「HD映画、VOD、その他の双方向アプリケーションを提供するために、西欧諸国は既存のブロードバンドインフラを改善してファイバにする必要がある」と調査助手、Khin Sandi Lynn氏は分析している。
　ブロードバンドの普及率という点では、北米と西欧は固定ブロードバンドの普及が最も高い。現在、ラテンアメリカのブロードハンド普及率は世界の他の地域と比べると低い。ラテンアメリカブロードバンド市場ではブラジルの普及率が約20％で、最高。ブラジル政府は、全国ブロードバンドバックボーン導入と低価格化により国中にブロードバンドアクセス普及させる計画を発表している。価格は、ブラジルのブロードバンド普及の障害の1つ。ブラジルの固定加入者数は、2011年末までに1270万に達すると予測されている。
　国の経済発展にとってブロードバンド普及は要件の1つと見なされているので、ブロードバンド普及促進を計画している政府が多い。ABIリサーチは、2011年末までには、世界の固定ブロードバンド加入者数は4億9100万を超えると見ている。