Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

November 12, 2010, Menlo Park--調査会社PMA(Pacific Media Associates)によると、Q3の世界のピコプロジェクタ/ポケットプロジェクタ市場は、前年同期比125％の成長を記録した。この高成長の新カテゴリーには、明るさ500ルーメン以下の全モデルが含まれる。
　このカテゴリーを構成する5セグメントの1つ、Pico Companionセグメント(スタンドアロンバッテリ動作の全モデル)は、前年Q3の4.5万台から今年Q3には10万台に伸び、最大セグメントに成長した。Q3でこのセグメントの牽引役を果たしたのはTIのDLP技術で、数量の51％、売上ベースで53％を占めた。
　PMAの社長、Dr. William Coggshallは「500ルーメン以下のカテゴリー全体、特にPico CompanionとToy/Gamingセグメントが育ってきた」と市場を分析している。同氏によると、この2つのセグメントは、取り分け次のホリデーシーズに向けて成長の構えを見せている。
　Pico Companionセグメントでは、大手数社が、SVGAもしくはVGA解像度で25〜50ルーメンの製品を出してきた。これらは、接続性、バッテリー寿命とも優れている。さらに重要な点は、フィリップスや東芝などの家電ブランドがホリデーシーズンに間に合うように製品を出荷する予定であること、AcerやSamsungはすでに出荷を始めていることだ。「市場成熟度を示す点は、初期の市場参入者、3MやAiptek, Optomaなどは関連カテゴリーに攻め込んでおり、ビデオカメラ、デジタルカメラ、iPodサウンドドックなどへの組み込みプロジェクタを出そうとしている」(Coggshall氏)。