Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

November 1, 2010, パリ--ドラカ(Draka Holding N.V.)の役員会と監査役会は、熟慮の結果、ネクサンス(Nexans)の買収提案は、ドラカを過小評価するものであり、株主の利益にならず、不十分であるとして退けた。
　ドラカは、株主の利益を考慮に入れて、独立型の戦略を積極的に継続していくと表明している。これに関連してドラカは、フリント(Flint Beheer B.V.)がドラカの株主(48.48％シェア)から離脱することを承認すると発表した。
　ネクサンスは、同社がドラカ買収を提案すればフリントが保有するドラカの株式を一定の条件でネクサンスが公開買い付けするという約束を取り付けたと10月18日に発表していた。ネクサンスは、一定の条件の下で、ドラカの発行済み株式を一株あたり15ユーロで現金により買い取る交渉をドラカに提案することで合意していた。
　ネクサンスのCEO、Frederic Vincent氏は「計画されているこの取引はケーブル分野の強化に貢献し、ネクサンスの欧州資産基盤の改善、特殊ケーブルでの位置づけの強化に貢献する」とコメントしていた。
　一株あたり15ユーロという買収価格は、ネクサンスによると、10月18日から遡って3ヶ月間の平均終値に対して28.4％のプレミアム(割り増価格)。この提案をドラカが「不十分」と評価したことについて、ネクサンスは驚きを表明しながらも、議論の余地があり様々なオプションを検討していると表明している。