Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

October 28, 2010, Middletown--KVH(KVH Industries, Inc)は、米国の大手国防コントラクタのJavelin Basic Skills Trainer(BST)で使用されるハイパフォーマンス光ジャイロ(FOGs)の新規契約を110万ドルで受注した。
　BSTは、米陸軍がJavelin対戦車ミサイルシステム操作のために兵士の訓練に用いる。KVHのFOGsは、肩に担いで発射する(shoulder-fired) BST動作を正確に計測するので、システムのコンピュータがシミュレータのファインダに映し出されるデジタル画像と、その動作の同期をとることができる。
　「Javelin BSTでは、KVHの固体オールファイバFOGsが角回転を正確に計測し、高速データをシミュレータのコンピュータに送信する。BSTは訓練者に極めてリアルで正確なユーザ体験を提供する」とKVHのFOG/OEM販売担当VP、Jay Napoli氏はコメントしている。同氏はKVHの高精度FOGsについて、「モバイルマッピング、ダイナミックサーベイ、ジンバルカメラ、自動車輌、水中遠隔制御車輌などを含め、益々増える光/イメージ安定化アプリケーションに対する経済的なソリューションになる」と見ている。
　Javelin BSTオペレータは、シミュレータのファインダに組み込まれたカラーLCDディスプレイを通してデジタル画像とシナリオを見ながら、トレーナーを捉えておく。KVH FOGsが提供するデータに対する応答で正確なバーチャルリアリティが映し出されることに加えて、BSTは実際の武器で最も現実的な訓練体験をしているかのように、そのパフォーマンスを切り替え、制御することができる。高価なミサイルを使用する陸軍の新兵器システムのように、シミュレータによる訓練は軍事要員が必要な体験を積み上げるための唯一の実用的、経済的な方法と言える。兵士たちは、訓練場で実際にミサイルを発射するコストをかけずに、Javelinシステムで完全に熟練域に達することができる。Javelin BSTは、最高の市販技術を使用してより経済的なオペレータ訓練ができるように設計されている。