Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

October 25, 2010, Taipei--DIGITIMESリサーチスペシャルレポート「LED: TVと照明展望」によると、LED製造規模は2010年に前年比55.6％増、82億5000万ドルに達する。これはLEDTVセグメントが急速に伸びたことによるもので、LED TVの出荷数量は2010年には、2009年の10倍、3720万台に達する見込みだ。
　2011年〜2013年までの世界のLED生産規模は、毎年少なくとも25％成長で、200億ドル超となる。
　アプリケーションごとにみると、HB-LED市場ではポータブル機器がメインストリームで、2009年の市場シェアは36％。しかし、2010年になると、LED TV需要が大きく伸びたため、大型LEDバックライト(BLUs)が28％のシェアを形成し、初めてポータブル機器を追い越す見込みだ。
　ディジタイムズ・リサーチアナリスト、Jessie Lin氏は、「2011-2013年の間に大型LED BLUsは、継続して最大市場セグメントを形成し、2013年にはシェアは41％に達する。LED TVアプリケーションの拡大に加えて、LED照明が従来の照明技術に取って代わり始める。LED照明は、2012年の市場シェア10％から始まって、2013年には16％に上昇する」と分析している。
　しかし、LED照明の発光効率が現在、蛍光ランプに匹敵するとは言え、主に高コストが原因でLEDランプは普及するに至っていない。政府が助成金を出したり、あるいは消費者が省電力、寿命、低CO2排出、その他の利点を考慮に入れたりしなければ、コスト高はLED普及の阻害要因になる。