Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

October 5, 2010, Glen Allen--ナノマーケッツ(NanoMarkets)のレポート「ジンク・オキサイド、2010年以降」によると、酸化亜鉛(ZnO)は、導電層、電極材料、ZnOを用いた電子デバイスとして販売されており、重要な電子材料となっている。2015年までに市場規模は13億ドル、2017年までに23億ドルとなる。
　ナノマーケッツのレポートは、ZnOエレクトロニス市場最大の単一セグメントはZnO LEDになると指摘している。その年までに、この市場セグメントは、4億1500万ドルを超えるとナノマーケッツは予測している。経済低迷にもかかわらず、この分野は、エネルギー効率のよい照明ブームに押され、純粋なR&Dモードから脱して成長が始まっている。ZnOは、GaNやGaAsなどの従来のLED材料と比べてローコストとは言えないが、固体照明分野では数々の利点がある。
　一方で、ZnOはローコストの電極材料、導電層として徐々に実績が出てきており、ディスプレイ、照明、PVアプリケーションではITOや銀などの高価格材料の代替品としての評価が高まっている。このようなアプリケーションに使用されるZnOの販売は2015年までには2億2000万ドルを超えると見込まれている。また、従来のZnOがZnOナノパウダーやナノストラクチャによって置き換えられることで、より効果が発揮されると期待されている。