Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

September 30, 2010, 東京--フジクラは、シンガポールの科学技術研究庁（Agency for Science, Technology and Research, A*STAR）傘下のマイクロエレクトロニクス研究所（Instituteof Microelectronics, IME）とのシリコンフォトニクス共同研究体制をより一層強化する、高速光ネットワーク用次世代光部品の包括的共同研究契約を締結した。
　フジクラはこれまでにも同研究所とシリコンフォトニクス技術を応用した可変型デバイスの開発を進めてきたが、今後はさらに多種多様なデバイスの開発に共同して取り組み、次世代の大容量伝送装置に対応した高集積化光部品の実現を目指す。
　フジクラは、通信用光ファイバケーブル、光部品、光機器の製造販売を世界展開しており、また電子・電装製品、および新技術の開発も積極的に進めている。IMEは、シリコントランジスタ微細加工技術を駆使した光デバイスの製造技術に関して、世界有数の研究所。フジクラは、IMEとの連携により、シリコンフォトニクスに基づく小型・低価格で量産性に優れた光部品の製品化を目指す。
　フジクラの取締役専務執行役員、加藤隆昌氏は、「この戦略的提携によって、複数のデバイスを光ファイバでPCsに接続するローコスト、高歩留まりのプラグ&プレイソリューションという当社の構想が加速される」と語っている。
　また、IMEのエグゼキュティブ・ディレクタ、Dim-Lee Kwong教授は、「IMEは、既存のシリコンベースプロセスインフラで光デバイス製造を可能にする」とコメントしている。