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古河、LEDエッジライトTV専用光反射板 新型「MCPET」を販売開始

September 13, 2010, 東京--古河電工は、LEDエッジライトTV用反射板専用の新型「MCPET」を新たに開発し、販売を開始した。
同製品は従来の光反射フィルムと比べて耐熱性と剛性に優れているほか、高い反射性能によってTV実装時の画面輝度を5%以上向上させる。これにより、LED光源の数量削減に貢献し、今後主流となる大型画面のワンエッジ方式・ツーエッジ方式への採用が見込まれる。 古河では今後のLEDエッジライトTVの需要急増に対応するため設備投資を行い、平塚事業所において増産の対応を行う。2010年11月より順次稼働を始め、2011年度末までに300万㎡/月を生産する計画。
液晶TVのバックライト光源は、従来のCCFL (冷陰極蛍光管)から省エネ効果のあるLEDへの切替えが加速度的に進んでいる。さらにはバックライト方式も、従来の直下方式から、LEDの個数が削減でき、軽量かつ薄肉化も図れるエッジライト方式へと変換点を迎えている。
液晶TVパネルメーカー大手はLEDエッジライト方式への切り替えを表明しており、2015年にはLED-TV世界市場の70%がこの方式へ変換されると予測されている。従来の直下方式用の反射材としては、コスト優位性から光反射フィルムが主流となっていたが、画面の端に光源を置くエッジライト方式では、画面の輝度の均一性を実現するために反射ムラを抑える必要があり、反射材に剛性とLED光源の熱に耐えうる耐熱性が求められる。光反射フィルムでは、積層することで必要な剛性と耐熱性を実現しているが、コストアップ要因となっている。また、CCFLに対して高価なLEDの個数削減のために、より高い反射性能が求められることとなった。
古河は、もともと十分な剛性を持つ直下方式用の「MCPET」の製法を改良することにより、LEDエッジライト用の反射材として、光反射フィルムより優れた画面輝度を実現すべく開発を進めてきた。

製品の特長
MCPETは古河が世界で初めて商品化した微細発泡PET(ポリエチレンテレフタレート)シート。気泡径が10μm以下の極めて微細な発泡体であり、全反射率、拡散反射率などの光反射特性に優れている。新型「MCPET」は、TV実装時の輝度を従来の「MCPET」の反射性能そのままに、輝度のムラも解決した。
LEDエッジライト方式では、大型画面になるほど側面からのLED照明を効率良く全面に光を広げる性能が求められる。新型「MCPET」採用により輝度が従来品より、より明るく・均一となる。これにより、必要とされるLEDチップの個数を削減することが可能となり、省エネ・低コスト化にも貢献するものとなっている。

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