Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

August 9, 2010, Mountain View--Frost & Sullivanは、「マルチプレイおよび次世代テスト&モニタリング装置世界市場」を発表した。それによると、トリプルプレイテスト&モニタリング装置市場は、2009年の1億8150万ドルから大きく伸びて、2016年には8億3450万ドルに達する。
　同社アナリスト、Olga Yashkova氏は市場成長の背景について次のように分析している。「顧客離れが激しくなることの恐れ、QoE関連の技術サポート要求の増加がモニタリングソリューション需要を押し上げている。ネットワーク全体を見たり、エンド・ツー・エンドのアプリケーションモニタしたりすることは、顧客体感の劣化を防ぎ、顧客離れを阻止するにためには不可欠であり、マルチプレイモニタリングソリューション需要の原動力となっている。」
　現在利用できる多くのネットワーク技術を考えると、テスト&モニタリングソリューションプロバイダは、エンド・ツー・エンド、ネットワーク全体に及ぶアプリケーションのモニタリング、マネージメント要求に応えられる広範な技術をサポートするために苦闘している、とFrost & Sullivanは現状を分析している。
　固定とモバイルの統合が注目されるようになり、通信会社は有線と無線の統合ネットワークの導入を進めている。この統合ネットワークは、音声、ビデオ、データといったマルチサービスを、共通のインフラネットワークで、1つのプラットフォームを利用してサポートする。このネットワークの統合によって、効率が向上し、ユーザフレンドリーになると期待されている。
　「サービスプロバイダは、サービスをバンドルすることで劇的なコスト削減を図ることができ、顧客にとってもオペレータにとっても時間的、コスト的メリットは大きい。この統合されたトリプルプレイ市場は、大きな回復の兆しが見えており、2010年から需要が立ち上がり、テスト装置需要も増加する」とYashkova氏は見ている。