Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

August 3, 2010, Wellingborough--IMSリサーチによると、2009年はPVインバータ市場にとって記録的な年だった。出荷は8.3GW、市場規模は28億ドルに達した。
　IMSリサーチ(IMS Research)は、「PVインバータ世界市場-2010」レポートを発表した。同レポートは、ヨーロッパの数カ国のインセンティブ政策の先行きがはっきりしないということで、2009年のPVインバータ出荷が100万を超えたと報告している。この出荷数量は35％の成長であり、この市場の成長を牽引したのはドイツで、インバータの消費は4.2GW、売上げは140億ドルだった。
　IMSリサーチのアナリスト、Tom Haddon氏は、「2009年はヨーロッパの数カ国で予想を超えた成長を記録した。ドイツ、イタリア、チェコ共和国市場は合計で20億ドル(15億ユーロ)。2010年もPVインバータ市場の高成長は続く。需要増は、ほぼすべてのタイプ、サイズに見られ、シングルフェーズインバータが2009年の業界の成長に最も貢献した。しかし、2010年は、この流れが変わると当社は見ている」と分析している。
　力強い需要は2010年のPVインバータ市場を特徴付けるものだが、これはインセンティブの継続が不透明であることによるものだ。IMSリサーチのPVインバータ市場分析では、2010年の市場規模は14.6GW。しかし、年70％近い成長は長期的には維持できそうにない。2011年の新規導入はほぼ前年並み、PVインバータ売上げは約45億ドルと予測されている。
　IMSリサーチによると、SMAソーラテクノロジー(SMA Solar Technology)が世界最大のソーラインバータサプライヤーで、市場シェアは37％を超えている。