All about Photonics

Home > News > News Details

News Details ニュース詳細

Innolume、次世代ポンプレーザをサンプル出荷

August 2, 2010, Dortmund--イノルーメ(Innolume)は、独自の量子ドットエピタキシャル技術をベースにした次世代ポンプレーザ、LD-12xx-シリーズのサンプル出荷を始めた。
 LD-12xx-シリーズはOバンドラマン増幅用励起光源として設計されており、出力はシングルモードで1100mAのとき300mW、中心波長は1240nmまたは1260nm。14pinバタフライパッケージで提供される。PMF、FBGはオプションで、これにより出力やスペクトラムの高安定を実現できる。
 アクセスネットワークでは大規模なファイバ敷設が世界中で進められている。消費者の広帯域サービス要求に応えるためにPONが重要な役割を果たしている。現行のPON標準、G.984.2 amd1、ロスバジェット28dBでは、20km圏内で1:32分岐GPON敷設が限界となっている。電気のエクステンダボックスに比べると、完全パッシブソリューションが魅力的な技術であることは、これまで議論されてきたとおりだ。
 イノルーメの事業開発担当VP、Guido Vogel氏によると、このレーザを使ったパイロット顧客は商用GPONシステムで、上りのロスバジェットを13.3dB増やし、1:32分岐で50km以上の伝送が可能であることを実証した。「Oバンドラマン増幅は、量子ドットレーザの新しい商用アプリケーションの優れた一例を示すものだ」と同氏はコメントしている。このようなアプリケーションについての議論は長年行われてきたが、12xx nmレンジのローコストポンプレーザがなかったために、商用化されることはなかった。イノルーメのLD-12xx-シリーズレーザをベースにした分布ラマンGPON技術の導入により、ネットワークオペレータはCAPEX、OPEXを抑えながら伝送距離を延ばすことができる。アンプユニットを局舎にインストールするだけでよいので、フィールドのパワーエクステンダに比べるとメンテナンスコストも削減できる。
 同社技術担当VP、Dr. Daniil Livshitsは、「当社のエピタキシャル成長技術により、これまで存在しなかった12xx nmウインドーの所望の波長で、効率のよいGaAsベースのポンプレーザが実現可能となった」と語っている。また、社内および顧客サイトで行った同レーザの加速試験の結果について、「傑出した結果が得られており、アクセスネットワークやPONタイプのアプリケーションにとって魅力的なコンポーネントであることが示された」とだけコメントしている。試験結果について具体的な数字は公表されていない。

製品一覧へ

関連記事

powered by weblio





辞書サイトweblioでLaser Focus World JAPANの記事の用語が検索できます。

TOPへ戻る

Copyright© 2011-2013 e.x.press Co., Ltd. All rights reserved.