Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

July 23, 2010, Cambridge--ピラミッドリサーチ（Pyramid Research）が発表した「新設海底ケーブルがアフリカのブロードバンド急増に貢献」は、新設の海底ケーブルがアフリカのブロードバンド普及と市場拡大の契機となっていると分析している。
　同分析によると、海底ケーブルの陸揚げがオペレータの売上げ見込みやブロードバンドの普及率に影響を与えうる地域での国内陸上系ネットワークが多様化している。同分析は、海底ケーブルサプライヤーの競争、規制、価格戦略を詳細に分析しており、これらの要素が大小のオペレータ/サービスプロバイダ展望、市場のダイナミズムに影響を与えると指摘している。
　アフリカでは、新しい海底ケーブルによって、ブロードバンドユーザ数が2010年の4000万件から、CAGR 18％で成長し、2015年には9200万件に達すると見込まれている。一方、市場規模は同期間にCAGR16％で成長し、200億ドルに達する、とピラミッドリサーチのアナリスト、Kerem Arsal氏は分析している。この予測期間でWiMAXは、ラストマイルアクセス、アクセス回線の中核となる。Arsal氏は、「WiMAXは2010~2015年の間にCAGR 30％で成長する。モバイルブロードバンドも同様の傾向を示すと見ており、特にデータカード/モデムはこの勢いで成長する」とコメントしている。
　「アフリカの通信市場は、ブロードバンドの低い普及率と、限られた収益を改善することができる。また、この競争構造を変革することができる。しかし、この商機を丸ごとものにしようとするなら、通信のバリューチェーンに全体でプレイヤーがすべきことはまだ山積している」(Arsal氏)。