Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

July 8, 2010, 北京--リサーチ・イン・チャイナ(RIC)によると、LED製造に用いられるMOCVD装置の2010年の出荷台数は662台に達すると予測されている。これは、過去3年間の総出荷台数にほぼ匹敵する。2011年は、このレベルを維持するか、もしくは上回るとRICは見ている。
　MOCVDの販売価格は、約100万ドル〜200万ドルであるが、中国政府は最大50％の補助金を出している。このため、中国ではLED投資が急増しており、MOCVD購入ブームとなっている。2010年、国家開発委(NDRC:National Development and Reform Commission)に登録されたMOCVDだけで約700台、この他NDRCの補助金を待たずに直接購入するメーカーもある。MOCVDは、ドイツのAIXTRONとアメリカのVEECOがほとんど独占しているが、両社の製造能力に限界があるため、受注残は2012年まである。
　LED市場は2009年下期に大きく伸びた。ノートブックPCのLEDバックライトアプリケーションが2008年末の15％から60％に激増しており、2010年末にはこれが88％、あるいは98％に達すると予測する調査機関もある。他方、LCD TVのLEDバックライトアプリケーションは、2008年末の0.01％から10％に増加し、2010年末には27％に達すると見られている。また、LCDディスプレイのLEDバックライトアプリケーションは、2008年末の0.01％から5％に増加した。LED市場は、2009年の70億ドルから、2010年には107億ドルに劇的に拡大した。LEDの輝度が向上し、価格が下がるにしたがって、一般照明分野におけるLEDのシェアは大きく伸びると期待されている。一般照明市場の成長可能性は巨大であり、市場規模は1000億ドルに達すると見られている。2012年にはLED市場は204億ドルにはなると見込まれている。
(詳細は、www.researchinchina.com)