Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

July 1, 2010, Cambridge--ピラミッドリサーチ(Pyramid Research)によると、チリはラテンアメリカで最も先進的な通信市場の1つになる。その理由として、チリでは最先端のデータ通信ソリューション、マルチプレイが利用できること、通信サービス全般が普及していて同地域の他の市場に先行していることを挙げている。
　ピラミッドリサーチは、「チリ:モバイルデータとバンドルが引き続き市場の力強い成長を後押し」と題するレポートを発表し、チリのネットワークオペレータの収益、ネットワークサービスタイプ(固定サービス、モバイルサービス、ペイTV)の市場シェアの詳細を含めて、チリの通信セクタを分析している。30ページに及ぶレポートは、チリにおける今後5年の通信需要予測、7つの異なる通信タイプの分析、技術別モバイルサービス普及の5年予測を掲載している。また、チリの法規制、経済環境の詳細な分析も含まれており、ネットワークオペレータ、ベンダ、投資家が行動を起こすポイントも指摘されている。
　チリの通信市場は、2010年から2015年にかけて年平均(CAGR) 4.4％で成長していき、固定およびモバイルデータサービスの力強い牽引によって市場規模は61億ドルに達する。アナリスト、Sergio Cruz Zarate氏によると、2015年までには通信サービスの総売上の23％をしめるのがモバイルデータサービス。「データサービスの売上げは、2010年に総売上の24％だったが、2015年には35％に達する。これは、継続的な価格低下によって普及率が高まった結果だ」と同氏は指摘している。