Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

June 25, 2010, Redondo Beach--ノースロップ･グラマン(Northrop Grumman Corporation)は､国防高等開発局(DARPA)のファイバレーザ開発計画(RIFL)のフェーズIの目標を上回る成果を上げ､フェーズIIの契約を獲得した｡
　同社航空宇宙システム部門指向性エネルギーシステム担当VP､Dan Wildt氏は､RIFLプログラムがフェーズIからフェーズIIに入ったことに関連して､｢フェーズIIが成功すると､ファイバレーザを武器水準にするための強力なスプリングボードとなる｣と語っている｡1kWのSMF増幅器を用いて､同社は1.2を超えるほぼ完璧なビーム品質､RIFLプログラムの目標であった効率15%の2倍､30%の効率を達成した｡また､偏波消光比50:1､極めて低い位相ノイズも実証｡これらはパワーを武器水準にスケールして使用するレーザチェーンのコヒレントな連結には必要不可欠となる｡
　フェーズIは､ヌーファン(Nufern)､フラウンホッファ(Fraunhofer USA)､ジョンホプキンス大学応用物理学科とチームを組んで達成した｡ヌーファンは､ハイパワーアンプ､フラウンホッファはハイパワーダイオードレーザポンプ､ジョンホプキンス大学は最先端のファイバ設計と解析をそれぞれ担当した｡
　460万ドル､フェーズII DARPA契約は､SMFアンプで出力を3kWに伸ばすことが目標｡ノースロップ･グラマンは､理想的ビーム品質を保ちながら複数のファイバアンプのビームの組み合わせを容易にするための技術で特許を所有している｡究極の目標は100kW出力の技術を開発することであり､これは致死性のレーザ武器を実戦配備するために必要な出力｡