Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

June 9, 2010, 東京--NTTコミュニケーションズ(NTT Com)、インフィネラジャパン(Infinera) と、イクシアコミュニケーションズ(Ixia)は、世界で初めて100Gbpsイーサネット(100GbE)回線の実運用ネットワークへの提供に成功した。
　「Interop Tokyo 2010」の開催前に2週間かけて実施される相互接続検証および構築準備期間である HotStageにおいて100GbEを使用した回線の提供に成功し、「INTEROPTokyo 2010」では「ShowNet」において会場とインターネットをつなぐキャリアバックボーンネットワークとして運用される。
　既に、40Gbpsや100Gbpsの伝送速度の標準化がIEEEで進んでおり、これまでも100GbEに対応するネットワーク機器の開発および伝送サービスの検証が行われてきた。
　今回は、次世代の超高速通信回線としてIEEE標準化直前の100GbEの1つである100GBASE-LR4の技術を用いて提供し、「INTEROPTOKYO 2010」への出展企業のデモンストレーション通信やインターネットアクセスなどを提供するためのバックボーンネットワークとして運用するとともに、異なるメーカーの100GBASE-LR4と相互接続検証を実施することで、今後、実際にユーザがサービスとして利用される時の提供イメージを例示している。
　また、100GbE回線構築に当たり、ShowNetのルータへの接続の前に、その回線の物理層からネットワーク層において十分に試験を実施し、スループット、遅延や揺らぎなどの回線品質が、商用提供と同等のパフォーマンスであることを計測し、確認した。
　これは、次世代の超高速通信技術の可用性と可能性を証明するものであり、ネットワーク技術の新時代の到来を実感させるものといえる。