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USデータ伝送サービス市場で専用線とSONETが成長堅持

June 7, 2010, Mountain View--数十億ドル規模の米国データ伝送サービス市場はCAGR 4.6%で成長しており、通信サービスプロバイダにとっては潜在的に巨大な収益源となっている。
 ほとんどの大手キャリアがEthernet仮想専用線(EVPL)サービスを始めており、卸売E-Line潜在市場強化が期待されている。これらのサービスでは、MPLSが年率10-12%、Ethernetが20-30%の安定した成長が続いている。
 専用線(DS1/DS3)とSONETサービスは、今後データ伝送売上で大きなシェアを占める見込みだ。専用線サービス、特にDS1とSONETサービスは、穏やかではあるが堅調な売上を維持している。これは、主に卸売の前線にいるワイヤレスサービスプロバイダからの安定した需要があるからだ。また、エンドユーザは企業の帯域需要が6Mbpsを超えなければ、Ethernetに移行したがらない。
 Frost & Sullivanの調査「USデータ伝送サービス市場概観」によると、この市場は2009年で330億ドルの売上だったが、2014年には400億ドルと推定されている。
 同社調査アナリスト、Roopa Shree H.氏は、「より高い帯域の回線に対する需要がエスカレートしているので、波長サービスの成長はスパイク上になる。また、Ethernetサービスの登場が波長サービス市場を蘇らせた。多くのサービスプロバイダが波長を使ってEthernet回線を割当てており、現在1GbEと10GbE回線がDWDMにプロビジョンされている」と説明している。
 レガシーサービス、特にフレームリレー(FR)とATMは、予想よりも急速に後退している。市場が、これらの技術からMPLSやEthernetなどの新しいIPベースの技術に移行していることが原因。新しいサービスに移行しているとは言え、FRやATMの売上下降と比べると、これらの新規サービスの伸びはそれほど急激ではない。より安いコストでより多くの帯域を提供するIPベースのサービスは価格競争が激しいからだ。
 米国のデータ伝送サービス市場(卸売り/小売り)では大手(Tier1)キャリアが優位を占めている。MPLSやEthernet分野で競争が激化すると見られている。これは、キャリアがソリューションプロバイダ(純粋なMPLS伝送に対して、ホスト/マネージドセキュリティサービスに支えられたMPLSとボイス+インターネット+データをバンドルして販売)として自らを位置づけるようになって来たからだ。
 データ伝送向けのボイス+インターネット+VPNなどのバンドルされた製品は大幅な費用削減になるため、SMB市場で大きな成功が見込まれている。Tier2キャリアは、Tier1に対してソリューションで優位性を示そうとしている。自社のソリューションで獲得できる企業規模などに的を絞り、ニッチ市場を狙っている。

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