Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

April 27, 2010, ベルギー--IMECは､薄膜太陽電池技術関連の特許の一部に関してSOEXELに非排他的ライセンス供与を認めた｡
　これらのライセンスはSOLEXELの次世代高効率薄膜PVアレイおよびソーラモジュールの開発と商用化に寄与することになる｡IMECはソーラ技術関連のパテントポートフォリオを拡大し､PV業界にライセンス供与している｡
　今後重要度が増すと見られているPV技術の1つがSi薄膜技術｡Si薄膜電池は､低コストの基板上に極めて薄いSi薄膜を体積して作製する｡従来のバルクSi太陽電池技術と比べると､用いられるハイグレードのSiはほんのわずかですむ｡このため､薄膜は多くのアプリケーションに向け､コスト効率の高い太陽電池の候補となっている｡
　SOLEXELがIMECからライセンスを受ける技術は､単結晶材料の薄膜を基板上に堆積する方法｡これは､得られる太陽電池デバイスの効率を高めるために､基板と薄膜との間にポラスシリコン層を堆積する方法｡このポラスシリコン層は光を反射､拡散する両方の特性を持っており､これによって薄膜層に入射する光を閉じ込めることができ､太陽電池の効率を向上させる｡
　SOLEXELは､ベンチャーキャピタルの支援を受けたシリコンバレーの企業｡同社は､高効率､低コスト/W太陽電池モジュールを開発しており､助成金を受けないでも送電網からの電力と同等のローコスト太陽電池をターゲットとしている｡同社のアプローチは､既存技術の限界を打破する技術､IP保護､薄膜､単結晶シリコン太陽電池技術をベースにしている｡
(詳細は､www.imec.be)