Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

April 22, 2010, ベルファスト--アンドール･テクノロジー(Andor Technology plc)は､分光器や顕微鏡システムのメーカー､フォトニック･インスツルメンツ(PhotonicInstruments Inc)を買収した｡買収金額は未公表｡
　フォトニック･インスツルメンツは､レーザ及びランプベースの照明､アブレーションシステムを製造しており､蛍光イメージング､共焦点顕微鏡､広視野顕微鏡向けマイクロポイント(Micropoint)､同社特許のMosaic製品で知られている｡Mosaicは､マイクロミラー技術を採用しており､同社によると､この技術は､関心のある複数の範囲を同時に､しかも正確に照射､アブレーションする唯一の方法であり､これも同社の特許となっている｡
　フォトニック･インスツルメンツのマイクロポイントシステムは､従来のガルバノベース･スキャニングイルミネーションを利用しており､ユーザは顕微鏡のターゲットにおいてイルミネーション形状や特性をグラフィカルに､あるいは数値で定めたり､変更したりできる｡AndorのCEO､Conor Walsh氏は､フォトニック･インスツルメンツの製品を､Andorの顕微鏡ポートフォリオを補完し強化するものと捉えている｡
　Andorは､2009年12月にチューリッヒの3D､4D画像解析ソフトウエア開発会社､Bitplane AGを買収した｡今回のフォトニック･インスツルメンツの買収は､それに続くものとなる｡Andorは､自社のシステム製品と､これらソフトウエア､アブレーション､イルミネーション技術を組み合わせて､顧客に魅力のある提案をしていくことになる｡