Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

April 12, 2010, Campbell--Infonetics Researchは､調査レポート｢ビデオインフラと加入者､STBと加入者｣を発表した｡
　ブロードバンドとビデオ担当ディレクティングアナリスト､Jeff Heynen氏は､現在進行中のケーブルとテレコIPTVオペレータとの競争に関連して､｢両陣営とも､ビデオ･オン･デマンド(VOD)やストリーミングサーバ容量を増やすために猛烈に投資を続けている｣とコメントしている｡
ビデオインフラの要点
･世界のビデオインフラ売上は3Q09~4Q09で6億2500万ドル｡1つを除く全てのセグメントで売上が伸びた｡VOD､ストリーミングコンテンツサーバ､ビデオエンコーダ､IPTVミドルウエア/コンテンツ配信プラットフォーム､エッジQAMs､デジタルケーブルミドルウエア､サテライトミドルウエアは成長､ビデオコンテンツプロテクションソフトウエアのみマイナス成長｡
･2009年通年では､ビデオインフラ売上は11%減､25億ドルだった｡
･2009年､世界のVODおよびストリーミングコンテンツサーバの売上げは前年比60%増､今後4四半期にわたり急増の見込み｡
･3D TVは､主に映画やスポーツイベントなどを目的に普及が期待されるが､3Dコンテンツ配信に向けたオペレータの投資にはほとんど影響がない｡ただし､ケーブルオペレータのエッジQAMのようなアクセスネットワーク帯域を増やす機器は除く｡3Dビデオを正しく表示するためにはセット･トップ･ボックス(STB)やディスプレイの処理速度を高めなければならないことは言うまでもない｡
･ビデオインフラプレイヤーとしては､中国以外では知名度はないが､フアウエイはVODおよびストリーミングコンテンツサーバ市場ではCiscoに次ぐポジションにある｡
･2009年のケーブルビデオ加入者は4億1700万件｡標準ケーブルビデオ加入者がデジタルケーブルビデオに移行するので､この数字は少なくとも2014年までは変わらない｡
STB市場のハイライト
･市場リーダーはモトローラ､これに次いでCisco､ペイス(Pace)の順｡
･第4四半期､世界のSTB総売上は最悪期Q3比で7%増｡
･ビデオ加入者数は､4Q09はおしなべて増加｡既存加入者もプレミアムHDやDVR STBにアップグレードするものが多かった｡このトレンドは今後も続くと見込める｡
･2009年通年で､世界のSTB売上は前年比5%減､112億ドルだった｡これは､特に北米やヨーロッパのケーブルオペレータがマクロ経済の影響で加入者を減らしたため｡
･2010年のSTB市場は見込み通りの改善が期待できる｡