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IBMとKACST、ソーラパワーを利用する海水の淡水化研究で提携

April 9, 2010, Armonk--IBMとサウジアラビア国立R&D機関KACST(King Abdulaziz City for Science and Technology)は、太陽光発電による電力を利用した淡水化プラント開発で提携すると発表した。これにより、水とエネルギーコストの大幅低減が期待できる。
 新しい、エネルギー効率のよい淡水化プラントは、一日の製造量が3万立方メートルとなることが予定されており、Al Khafji市に建設して、10万人に水を供給する。KACSTは、IBM-KACSTが共同開発する、ウルトラハイ集光型太陽光発電(UHCPV)技術で発電する。この技術は、1500sunsを上回る集光度でCPVシステムを稼働させることができる。プラント内部では、IBM-KACSTが共同開発した別の技術、ナノ膜で水中の塩や潜在的な毒素をフィルタリングする、これは他の浄水技術と比べるとエネルギー使用量は少ない。
 KACSTの研究者によると、海水の淡水化で最も一般的な技術は2つあり、熱技術と逆浸透(RO)。このいずれも、1立方メートルあたり2.5~5.5SR(1SR=24.76円)。太陽光発電と新しいナノ膜を組み合わせることで、このプロジェクトの目標はこのプラントで海水の淡水化コストを大幅に下げることにある。
 「現在、サウジアラビアは世界最大の淡水製造国だ。われわれは、引き続きより安価な水を手に入れる方法に投資していく」とKACST研究所VP、Dr. Turki Al Saudはコメントしている。
 世界の水の97%以上は海にあるので、コスト効果が高く、エネルギー効率がよい淡水化技術は、伸び続ける浄水需要に大きく貢献する。最も効率的な淡水化の方法の1つはROであるが、これを採用するには課題があるため、KACSTとIBMは高分子膜の改善にとりかかった、としている。
(詳細は、www.ibm.com)

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