Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

April 8, 2010, Boonton--インサイトリサーチ(Insight Research Corporation)によると､世界の通信サービスプロバイダの投資(CAPEX)は､2010年の1996億ドルからCAGR2.4%成長し､2015年には2245億ドルに達する｡
　同調査によると､世界の地域別のCAPEXは､部門によってまだら模様になるが､世界的な投資動向は､発展途上国のモバイルサービスに対する力強い需要が､先進国の投資低迷を相殺し､成長を維持する｡
　｢通信と投資2010-2015:金融危機を超えて｣によると､固定網のオペレータのCAPEXは引き続き減少するが､発展途上国のモバイルオペレータは設備投資を増やし続け､これまで抑制されてきたサービス需要に応えていく｡一方､先進国のモバイルオペレータの投資は回復したとは言え､活気はもどらない｡
　｢米国およびEU 27カ国のオペレータのCAPEXが2009年に大きく落ち込んだが､これらの地域で投資が回復するとは言っても､この予測期間で2008年の水準に戻ることはないだろう｣とインサイトの社長､RobertRosenberg氏はコメントしている。さらに同氏は､｢2009年以降のオペレータのCAPEXは､先進国における長期的な投資低迷に直面している｡これには主に3つの要因がある｡ブロードバンドの普及が行き渡ったこと､モバイル部門の飽和と技術的な不確定要素､オペレータのマージンに対する圧力だ｡これは､1つには競争､もう1つは魅力的なサービス価値の提案が欠如していることだ｣と指摘している｡