Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

March 25, 2010, Wellingborough--IMSリサーチ(IMS Research)の世界の電源(UPS)市場調査によると､業界に回復の兆しが見えている｡4Q09の売上は､2008年以来､最も力強い伸びが見られ､前期比で10%を超える成長だった｡
　IMSリサーチの暫定データによると､2009年のUPS市場は､以前の予測通り､前年比で約20%減となる｡世界経済のリセッションによって､アップグレードや新規プロジェクトが棚上げになり､IT投資も厳しく削減された｡しかし､UPSハードウエアの売上に力強い伸びが見られ､｢トンネルの端に光が見えるようになった｣とIMSリサーチはコメントしている｡同社アナリスト､Elezabeth Cruz氏によると､最近の市場環境改善の理由は複数ある｡｢1つは､2008年Q4の売上が落ち込んで以来､市場の成長ベースが極めて低いことだ｡さらに､在庫補充､抑制されていたアップグレード需要によって､ロシアのようにリセッションの打撃が最も大きかった国々でも､オーダーが出てきた｡加えて､EMEA地域では為替レートが影響を与えている｡｣
　IMSリサーチによると､2010年は､この緩慢な回復は続く｡需要は先ず､中･低パワーセグメントで戻ってくる､特にアジアでは中国や東南アジアがリセッションからの回復が早い｡大型の三相システムに対する需要は､プロジェクトが始まったばかりでリードタイムに数ヶ月かかるのが普通なので､回復までに時間を要する｡