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FMEとVectron、100Gコヒレントレシーバ・レファランスデザイン

March 5, 2010, サンディエゴ--富士通マイクロエレクトロニクスヨーロッパ(FME)とベクトロン(Vectron International)は、OFC/NFOEC2010で100Gコヒレントレシーバ・レファランスデザインを紹介する。
 FMEとベクトロンは、サンディエゴで開催されるOFC/NFOEC2010で富士通のCHArge-Interleaved Sampler(CHAIS)ADC技術、Batboard評価プラットフォームを展示紹介する。ADCレファランスクロックはベクトロンのVS-401 VCSOで駆動する。
 ベクトロンの製品ラインマネージャ、Ben Witham氏は「ベクトロンはSAWオシレータ技術でイノベーションを実現しており、100Gbps以上で動作する次世代ネットワークで益々高まるパフォーマンス要求に当社の技術は応えられる。富士通は、OFCでのデモンストレーションにVS-401を採用した。FMCのADC技術に必要な、極めて高いパフォーマンスを提供できる製品だったからだ」とコメントしている。
 また、FMC通信事業部門のディレクタ、Neil Amos氏はベクトロンの技術に関して、「超低ジッタレファランスクロックソース」と評している。「このクロックソースが、富士通のCHAIS ADCプログラムの補完となり、両技術によって100Gコヒレントレシーバ設計が可能になる」。
 100Gコヒレントレシーバデザイン向けのFMC第2世代8bit CHAIS ADCは、63GS/sまでのデータレートをサポートする。新しいデザインは、富士通の56GS/s CHAIS ADCと同じ画期的なADCアーキテクチャをベースにしている。新デザインは、LH、ULHで100Gbps光データ伝送に必要な超高速サンプリングレート、ワイドバンド入力、ローノイズ、高分解能を提供できるものとなっている。
 40nm CMOS技術を使用した63GS/s CHAIS ADCは、第1世代の低消費電力性能を上回り、より高いFECオーバヘッドをサポートして伝送距離を延ばすことができる。CHAISアーキテクチャの基本は、さらに高いサンプリングレートをサポートして将来の伝送レート(400Gbps/1Tbps)に対応し、プロセスサイズをさらに微細化して消費電力を少なくすることにある。
 コヒレントレシーバデジタルコアとのより効率的な集積は、富士通の4チャネルCMOSデザインによって可能になる。構成は数千万のロジックゲート。コアとADCs間のインタフェースでマルチテラビットのデータ転送を行う。加えて、優れた熱マネージメントやノイズ分離などでは、富士通の先端パッケージデザインの技術者が、ターンキーコヒレントレシーバSoCデザイン向けに完璧なソリューションを提供している。
 ベクトロンのVS-401 VCSOは、先ず100G光アプリケーション向けにデザインされており、0.5〜4.5Vの電圧制御で1.747GHz動作。このVCSOの主要な特徴は、わずか8fs-rms(12kHz〜20MHz)で超低ジッタ出力、これは100Gレファランスクロック仕様を十分に下回る低ジッタ。VS-401は13×20mmSMDパッケージに収容されており、シングル+5V供給で動作、ティピカルで+8dBmサイン出力。先ず、サポート周波数は1.747GHz±5%で、2010年第3四半期までに2GHz動作VCSOsサポートを計画している。
 VS-401は、ベクトロンのVCSOsフルラインを補完するものとなっている。VCSOsラインには、シングル周波数、125MHz~1200MHzで周波数選択が可能な製品が含まれ、いずれも5×7mm、9×14mmSMDパッケージに収容されており、LVPECLまたはLVDS差動出力、+2.5と+3.3電圧供給、出力ジッタ500fs-rms〜150fs-rms。

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