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Ethernet over DWDMが牽引する米国波長サービス市場

February 19, 2010, マウンテンビュー--Frost & Sullivanは、調査レポート「米国波長サービス市場」を発表し、同市場が2008年の12億ドルから、2014年には20億ドルへと成長すると予測した。
 波長サービスが再び関心を向けられるようになった背景には、Ethernet over DWDMが登場してきたことが1つある。これにより、波長サービスは、サービスプロバイダや企業にとって、SONETに代わる安価なサービスとなる。現在の経済状況では、益々魅力的な選択肢になると言える。
 帯域集約的なサービスのための容量を必要としているキャリア、高速SONET接続のプロテクションを犠牲にしてもよいと考えているキャリアが帯域ニーズを波長サービスに移行させつつある。ISPsやワイヤレスサービスプロバイダが、卸売波長サービス市場で大きなシェアを占めている。
 Frost & Sullivanのシニアアナリスト、Roopashree H.氏によると、波長サービスの伸び率はSONETの成長率を超えている。この理由について同氏は、「一部はEthernet over 波長」としながら、「広帯域であり、必要な装置が少なくなること、消費電力が抑制できること」の組み合わせを挙げている。
 米国の波長サービス市場は成長市場と考えられている。OC-48(2.5Gbps)といったネイティブ波長サービスは成熟段階にあるが、最近はEthernetがWANトランスポートとして注目されており、これが波長サービス市場に影響を与えている。ほとんどのサービスプロバイダが10GbEサービスを提供するためにOC-192を採用しているので、OC-192の普及が急速に進んでいる。
 確立された「Ethernet over 波長」サービス、特に10GbE(LAN PHY/WAN PHYサービス)の需要が卸売と小売りの両分野で急増している。広帯域アプリケーション(ビデオ会議、ビジネス継続性/ディザスタリカバリ、データセンタ接続性、ストレージアリアネットワーキング)がEthernet over 波長サービス需要を押し上げている。
 他社と差別化された波長サービスは、引き続きサービスプロバイダの課題となっている。ネイティブ波長サービスは、単なる高速帯域として販売されているが、何らかの付加価値があるわけではない。顧客は、トランスペアレントな波長を購入してそれを何らかのアプリケーションに使うか、あるいは単に2.5Gbpsか10Gbpsポートを要求することもあるが、サービスが「over SONET」であるか「over Ethernet」であるかには全く注意を払っていない。
 Roopashree氏は、「波長サービスは極めてコモディティ化されており、これまで卸売かLHサービスに限定されていたので、サービスプロバイダはそのサービスにあまり付加価値をつけてこなかった。よって、市場のほとんどのキャリアのサービスは似たり寄ったりだ。市場環境によって、また顧客の規模によって価格が違うだけだ」とコメントしている。したがって、波長サービスプロバイダ選択の重要な基準は、価格ということになる。強調されるべきは構成でありアーキテクチャであり、この分野での競合は、迅速なビジネスの発展に向けてスケーラビリティ、柔軟性を持つ最高クラスのソリューションを提供しなければならない。

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