Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

February 16, 2010, シンガポール--ABIリサーチアナリスト､Serene Fong氏によると､世界のテレコTVサービス市場は2009年に約120億ドルに達した｡2010年にはこれが約170億ドルに増える｡
　最大市場は西ヨーロッパで､2009年の68億ドルからCAGR 22%で成長して2014年には184億ドルに達する見込みだ｡
　アジアパシフィック地域のテレコTVサービス売上は､2009年から2014年にCAGR 45.5%で伸びて､2014年末には80億ドルに達すると予測されている｡サービス売上の伸びは､加入者数とARPUの両方の伸びによるもの｡日本､韓国､インドがテレコTV ARPUとサービス売上で大きな伸びを示しており､ABIは日本のテレコTV市場が2014年末には30億ドルに近づくと予測している｡
　調査担当のKhin Sandi Lynn氏によると､｢衛星とケーブルテレビは､いずれも加入者数が伸び悩んだためにサービス売上の伸びはスローだった｡テレコTVは､ユーザの間でトリプルプレイサービスの普及が進んだために､TVサービスの売上が急増した｡｣
　テレコTV市場では､フランステレコム､イリアッド(Iliad)､AT&T､ベライゾンが先行している｡ベライゾンは､2009年Q3に､テレコTV新規加入者が191000となり､視聴者は270万件に達した｡テレコTVオペレータは､新しいチャネルを追加するなどして加入者を増やそうとしている｡サービス品質を改善することでARPUやサービス売上を増やし､現状のサービス価格の維持ができると考えている｡