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バリオプティク、携帯向け映像安定化機構付液体レンズ発表

January 29, 2010, リヨン--液体レンズーメーカーとして知られるフランスのバリオプティク(Varioptic)は、携帯電話で映像安定化(手ぶれ防止)機能を発揮する液体レンズ、A316Sを開発した。
 バリオプティクのオートフォーカス(AF)液体レンズは、フルHD DVレコーダ、バーコードリーダ、セキュリティカメラ、デンタルカメラからマシンビジョンカメラまで、コンシューマ、医療、産業分野の広い範囲で使用できる。液体レンズは2007年から製造しており、最近では日本の提携企業SIIが生産量を増やしている。
 バリオプティクは、手ぶれを修正し、次世代のOptical Image Stabilization(OIS)液体レンズの開発を完了した。現在のカメラ付き携帯電話は、思い通りにならない手ぶれのために室内での撮影品質がよくない。バリオプティクの新しい液体レンズOIS機能、A316Sは、この問題点を補正し、コンパクトなデジタルスチールカメラ並みの画像品質を実現できる。
 A316Sは、可動部分がないため、極めてロバストであり、消費電力は1ショットで50mW以下と少ない。A316S液体レンズアクチュエータは、OISとサイレント/スムースAFの両機能を実装しており、一般的なAFカメラモジュールサイズに適合可能。
 同社CEO、Christian Dupont氏によると、この独自のOIS技術搭載の液体レンズが携帯電話に実装されるのは2011年になる。また、これにより次世代の携帯電話は、デジタルスチルカメラやビデオレコーダと同等になり、それでいてコンパクトでロバストになる。



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