Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

January 28, 2010, オクスフォード--IPG(IPG Photonics Corporation)は､アラバマ州ブリミンガムの私企業､フォトニクス･イノベーションズ(PhotonicsInnovations, Inc)の発行済み株式の買収を発表した｡
　フォトニクス･イノベーションズ(PII)は､科学､バイオメディカル､技術およびアイセーフ測距アプリケーション向けのアクティブ､パッシブレーザ材料､チューナブルレーザメーカー｡この買収によりIPGは､製品提供範囲を中赤外(2〜5μm)まで拡張できる｡PIIのコア技術には､新しいオプティカル/レーザ材料の製造､固体およびチューナブルレーザの設計､オプティカル/センシングシステム開発が含まれる｡
　PIIは､バーミンガムのアラバマ大学(UAB)の研究者によって設立され､特許が成立している独自の光学材料､レーザ､分光技術を最先端の光センシング機器の開発､商用化に適用している｡このセンシング機器では､物質や材料の迅速なセンシング､識別､定量化ができる｡アクティブ/パッシブレーザ材料とチューナブルレーザに加えて､PIIは適切な価格で購入できる､信頼性の高い中赤外マイクロチップ､外部キャビティ構造で可変範囲の広いチューナブルレーザを開発している｡用途は､科学､センシング､医療､軍事関連のアプリケーション｡また､物質や材料のスピードセンシング､識別､定量化を目的とした集積タイプの先進的な中赤外光センシング機器を製造している｡
　今回の買収に関連して､IPGのチェアマン/CEO､Dr. Valentin Gapontsevは､｢当社のファイバレーザ技術とPIIの遷移金属添加ZnSおよびZnSeベースのクリスタルレーザ材料を組み合わせると､様々な用途向けに2〜5μm帯の全く新しいハイブリッドレーザ光源を創ることができる｣と話している｡