Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

January 25, 2010, Torgau--太陽電池モジュールメーカー､アバンシス(AVANCIS)は､完全カプセル化された30×30cm2､CIS太陽電池モジュールで国際的効率記録を打ち立てた｡
　668cm2のアパチャエリアをベースにして､15.1%の効率レベルをNRELが確認した｡NRELは､独立機関､米国の再生可能エネルギー研究所(NREL: National Renewable Energy Laboratory)｡この結果により､AVANCISはProgress in Photovoltaics誌掲載の薄膜太陽電池モジュール分野の認定済み世界記録リストの単独トップにランクされている｡
　AVANCISのCTO､Dr. Franz Kargは､この世界記録に関連して､｢CISが､すべての薄膜技術の中で最高パフォーマンスを実現できることが証明された｣と語っている｡AVANCISは､同社特許の2段階製法を用いており､Karg氏によると､これは比肩するものがない製造プロセスとされている｡同社は､2008年10月の製造開始以来､標準的なモジュールの効率を最初の9%から､11%と向上させてきた｡
　同社は､研究部門による効率記録を早急に業界標準に移行させるために､連続製造でも用いられる工程と材料のみを使用している｡
　AVANCISは､CIS(銅､インジウム､セレン)をベースにした薄膜太陽電池モジュールを開発､製造している｡同社の新しい製造工程はCIS技術の第2世代をベースにしたもので､これはミュンヒェンの同社R&D部門が開発した｡Torgauの同社第一工場の年間最大の製造能力は20MWp/a｡