Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

January 25, 2010, Watertown--QDビジョン(QD Vision)は､DTEエナジーベンチャーズ(DTE Energy Ventures)から300万ドルの融資を獲得した｡QDビジョンは､QuantumLightナノテクノロジをベースとした製品を開発している｡
　QDビジョンは､この資金を量子ドットベースのナノマテリアル拡販にあてる｡同社によると､このナノマテリアルを用いると高品質固体照明やフラットパネルディスプレイで大きな効率向上が得られる｡
　今回の増資は､同社が昨年発表した第1回目の1000万ドルに次いで2回目となる｡QDビジョンのCEO､Dan Button氏によると､同社のQuantum Light製品プラットフォームは､固体照明やディスプレイの品質向上だけでなく､消費電力とコストの大幅抑制にも寄与する｡｢DTEエネジーは､再生可能エネルギー､エネルギー効率､エネルギー蓄積ソリューションに取り組む世界中のスタートアップから数社を選んで投資することで､積極的にクリーンエネルギーソリューションの展開に参加している｡｣
　DTEエネジーのエネルギー効率とビジネスエネルギーサービス担当ディレクタ､Mike McNalley氏は､｢当社の顧客がQDビジョンの製品を用い､LED照明を選んでくれることを期待している｡QDビジョンがミシガン地域のLED照明企業と提携し､市場を拡大していくようにサポートしていくつもりだ｣と話している｡
　QDビジョンが､2009年に最初に発表した製品Quantum Lightオプティックは､ネクサスライティング(Nexxus Lighting, Inc)が開発した高効率､高色品質のLED照明に用いられている｡同製品の特徴は､電球の暖色とLED技術の効率性を組み合わせた点にある｡2010年第1四半期に出荷予定となっているこの省エネ照明は､現在の電球で使用されている､標準的なエジソンソケットに直接取り付けることができる｡一方､QDビジョンは世界中の複数の大手メーカーと協力してQuantum Lightオプティックを多くのSSLランプやフィクスチャに取り入れるデザインを積極的に進めている｡