Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

January 8, 2010, Glen Allen--調査会社ナノマーケッツ(NanoMarkets)は､｢OLED材料市場:2010-2017｣を発表した｡同レポートは､OLED照明やディスプレイに使用される材料のビジネスチャンスの分析を行っている｡
　OLED照明市場の急速な発展とOLEDディスプレイに携帯電話やMP3以外に多くのアプリケーションが出てきたことで､あらゆる種類のOLED材料に対する需要が爆発する､と同レポートは指摘している｡この市場は､2010年には4億2000万ドル､2015年には29億ドルに成長する｡
　OLEDsのロール･ツー･ロール処理を実現するために業界が奮闘していることは､基板前面の柔軟性｡しかし､そうした基板は障壁特性に課題がありコストも高い｡このため､パフォーマンス､コスト､製造容易性の点でベストの組み合わせである固いガラス基板が､少なくとも2012年まではデファクトの選択肢となる見込みだ｡
　ナノマーケッツは､OLED材料の重要なIP(知的財産権)の統合がかなり進むと見ている｡OLED材料分野では､UDC､Summation､LGなどが極めて重要な位置を占めている｡成功を収めるには､確立されたIPを利用することが益々重要になる､特にOLEDsの有機層で使用される材料では重要だ｡