Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

January 7, 2010, マウンテンビュー--ストラテジズ･アンリミッテド(Strategies Unlimited)の調査レポート｢OCT2010:技術､アプリケーション､市場｣によると､医療診断用高解像度光コヒレンストモグラフィ(OCT)が急拡大を続けている｡
　2009年､不況にもかかわらずシステム販売が伸び､2014年まで年平均20%で成長を続けるとストラテジズ･アンリミッテドは予測している｡
　OCTシステムは､最先端の光技術を利用して､マイクロスケールの断層像､3D像をリアルタイムで構成する｡OCTは非侵襲であり､人の目などの生体検査に使用することができる｡調査担当者､Gregory Smolka氏はOCTの今後の展望について､｢当座は眼科がOCTの最有力アプリケーション｣としながらも､｢複数の他のアプリケーション市場が拡大前夜にある｣と指摘している｡同氏によると､｢これら新しい市場はいずれも､眼科市場に勝るとも劣らぬ規模が期待できる｣｡こうした動きは､タイムドメインシステムから､より高速のフーリエドメインシステムへの技術的移行によって促進されたものであり､また､フーリエドメインシステムがパテント保護の制約を免れていることも奏効している｡同氏の予測によると､次に普及が進むアプリケーションは心臓血管用途｡
　カールツァイス･メディテク(Carl Zeiss Meditec)は､例え同社の売上が伸びたとしても､もはや市場シェアの過半を占めることはできない｡少なくとも21社が､他の8つの医療分野､R&Dや産業用途でOCTシステムを開発したり､マーケティングを進めたりしている｡それよりも多くの企業が､OCTシステムやアプリケーションを実現するための光源､ディテクタ､関連コンポーネントを供給している｡